●カッスル・クーム●


マーケット・クロス 有名な観光地、コッツウォルズ地方の南に位置するなんとも可愛らしい村がこのカッスル・クームです。 村の建物に使われているのはライムストーン(石灰岩)。蜂蜜色の優しい色合いに心が和みます。 柔らかい色合いの家々と穏やかな風景はまるで水彩画の様なのです。
写真は村の中心部にあるマーケット・クロス。14世紀頃の建物。 中世の頃は毎週この場所で市が開かれていたそうです。
可愛らしい建物が多くて、思わず持って帰りたくなってしまいます。これは村の入口の方に あった萱葺き屋根のおうち。こんな家に住めたらいいな〜ってのは、観光客の無責任な感想ですね(笑)。 実際にお住まいの御家族はお手入れに悩まされているのかも。 古い建物のメンテナンスは大変だそうなので。でもきっと大変だからこそ愛着も増すのでしょうね。 家
アーチウェイ・コテージ これはアーチウェイ・コテージという建物。以前はマナーハウスの門番小屋だったのだとか。 白壁のとても可愛らしい家にメロメロになってしまい、用もないのに下をくぐってみました(挙動不審)。
カントリーサイドで一度は行きたいマナーハウス(領主の館)。ただし外観のみ(笑)。 15世紀に建てられ、19世紀前半には大規模な改装が行なわれまして現在はホテルとなってます。 優雅な外観に相応しく内装も豪華らしいです(入ってないので確かめてないが…)。 古い建物につきものの幽霊譚もあるそうで(昔、灰色のドレスの女性の幽霊が出たんだとか)、 いろんな意味で期待を裏切らない場所です。 マナーハウス
マナーハウス階段
マナーハウスの階段。階段も勿論立派。泊まり客でもないのに図々しく記念撮影に励んでいた私。 宿泊料金は一泊140ポンド(28000円くらい)からだそうです。これが一番安い料金だったので(98年に調べたところ。 今はもっと高かろう…)、天蓋つきベッドの部屋なんてもっと高いんだろうなぁ。
一度でいいから泊まってみたいと思うのですが、この旅で主に利用したB&Bの料金が大体20ポンド 前後だったので一週間分の宿代と同じなのか…と考えるとねぇ。貧乏旅行者には過ぎたゼイタクというものですよ。 レストランのみの利用もできるそうですが、ホテルでのアフタヌーンティーに相応しい恰好をしていなかったので 諦めましたさ(涙)。
■セント・アンドリュー教会■
マーケット・クロスと共にこの村のシンボル的存在。 大聖堂も良いのですが、こういう素朴な教会も素敵だなと思います。 13世紀末には既に建造されていた記録が残っているそうで、塔が加えられたのが1434年、 1850年には塔を除く建物を大規模に改装したそうです。
教会内には15世紀に作られた文字盤の無い時計(歯車と鐘で構成されていて、一時間毎に 鐘で時刻を知らせるものだそうです)がありまして、未だに現役で動いているのに感心。 くさりかたびら姿の騎士の墓もあり、これはカッスル・クームの男爵だった人物の墓だと伝えられています。
教会
B&B
教会の裏手にあった、風情のあるB&B。ここでお茶を飲もうと心に決めていたのにも かかわわず、無情にも閉まっていました…やっぱりシーズンオフだからかな。がっかりでした〜。
川沿いに立ち並ぶ家々。どれも素敵でうっとりです。家2
もと裁判所 15世紀に建てられたもと裁判所だった建物。
白壁に木骨作りが印象的です。 それにしても、中世の頃の建物がまだ現役なんて凄いですよね。なんと物持ちがいいのか! 中はどんな風になっているのかなぁ。
村で出会った猫。鄙には稀な(?)美猫でした。無理矢理構って撫で回していたら、 非常に厭がられて逃走されました(笑)。でも可愛かったから許す。 猫

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